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刺激的読書案内

​植松風読書の仕方

刺激的読書案内へようこそ。ここは個人的ブログです。あまり読む機会のないものや、難しくて読まないものや、忘れてしまったような歴史的事実の記憶を呼び戻すような本を出来る限り選んで皆様の知的興味に少しでも役立てるものにするつもりです。

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イスラム過激主義と偶像崇拝

「反西洋思想」I・ブルマ、A・マルガリート、堀田江理訳、新潮新書、2006年9月発行(原著2004年発行) なぜこの本を読み始めたのか 一番私の頭にあったのは、なぜこうも欧米、特にアメリカはすべての基準を作れるのか。基準とか規則とかスタンダードとかオリンピックのルールも同様...

フランスのドレフュス事件とは何か

「ドレフュス事件、真実と伝説」アラン・パジェス著、吉田典子/高橋愛訳、法政大学出版局 2021年6月発行 どんな本であるか この本はドレフュス事件に関しての全体的な説明というよりも、ドレフュス事件をよく知っている人たち、専門家などに対して、事件での様々な状況や疑問点に関して...

イスラエルはだれが作ったのか

「古くて新しい国」(ユダヤ人国家の物語)ヘルツル、村山雅人訳、法政大学出版局、2024年9月発行(原書は1902年ドイツで発行) 1, この本をなぜ読むのか 「反西洋思想」イアン・ブルマ、A・マルガリート共著、新潮社新書...

移ろいやすい「世論」の実像

「世論」W.リップマン、掛川トミ子訳、岩波文庫 1987年初版(原著は1922年発行) この本をなぜ読むか 米国大統領選、ブラジル選挙、インドの選挙、ジョージア選挙などの選挙、イスラエルニュース、ウクライナ報道、ロシアの動向、フェイクニュース、自民党の総裁選、日本の衆議院選...

現代、今一番必要なものソクラテスの対話だ。

ソクラテスの「弁明」「クリトン」「パイドン」 (中央公論社、田中美知太郎、池田美恵訳、1966年発行) 戦争とその解説者たち 我々の時代には戦争などありえないと思っていた。ベトナム戦争で戦争は終わったはずだった。しかし世界は戦争をし続けていた。それは局地戦的なものでしかない...

ヨセフスの自伝から現在のイスラエルを考える

フィラウィス・ヨセフス「自伝」秦剛平訳、山本書店、1978年 (前書き山本書店主、解説、あとがき秦剛平) なぜこの本を今読むのか イスラエル問題の現在、いつ終わるとも知れないガザの苦難、ハマスも悪い、イスラエルはもっと悪い、特にネタニヤフ政権はもっとひどい。(オランダハーグ...

反戦歌はどこに行った?

鶴見良行著作集2,べ平連、みすず書房、2002年6月(著作集は全12巻、大体一冊、500ページ、7000円程度) 「志の女」ジョーン・バエズ この著作集の中のこの巻は大体べ平連で活躍していたころの著作、というか収録されている単行本はなく、雑誌に書き散らしたものを集めたものだ...

戦争の真実と現実

岩波現代文庫、スヴェトラーナ、アレクシェ-ヴィッチ、翻訳三浦みどり、解説澤地久枝、初版2008年群像社から発行、岩波現代文庫2016年発行 岩波の現代新書の中の一つ、ロシア、ウクライナ戦争が始まった頃この本を見つけた。しかし何となく読めなかった。今の戦争とは違うんだろう?と...

スリランカ,経済破綻と、一杯のコーヒー

清田和之「スリランカ幻のコーヒー復活の真実」文芸社2023年8月発行 この本をなぜ読むか この本は、今年の2月9日の日経新聞文芸欄に紹介された清田氏の「紅茶の島でコーヒー復活」の記事を読んで触発され、彼の書いた本を買い求めた。非常に薄い本である。いろんなところに書き溜めたよ...

ガザ、イスラエル問題の正確な理解のために「パレスチナ」広河隆一、岩波新書

広河隆一著「パレスチナ」新版、岩波新書、2002年発行 この本の意義 たぶん今起こっているイスラエル・ガザ紛争の問題をより正しく理解するためにはこの本を読むしかないだろう。先日日本橋丸善に行くと中東紛争問題については2冊の本があるだけで一冊は「イスラエル」関係を主として扱っ...

日本の経済の底力を知らされる。

「再興 THE KAISHA 日本のビジネス・リイベンション」ウリケ・シェーデ著、渡部典子訳、日本経済新聞社 2500円、2022年8月初版、23年4月第2刷 この本は、私はあるユーチューブを見て初めて知った。ウリケ・シェーデ教授が対談で語っていた内容が非常に興味を持てた。...

株主総会の時期に知っておくべき事

渡辺泉著、会計学の誕生ー複式簿記が変えた世界、岩波新書2017年11月発行 この本をなぜ読むことになったか。 1、複式簿記は,M.ウェーバー、マルクスなどが近代資本主義の重要な発明でかつ資本主義に固有であると言っていた。...

ゴルフもビジネスも人生もこのプロセス主義で行こう。

「ゴルフ『ビジョン54』の哲学ー楽しみながら上達する22章」ピア・ニールソン、リン・マリオット、ロン・シラク、村山美雪訳、ランダムハウス講談社、2006年11月発行 LIVゴルフとPGAの和解の日に 私はゴルフをするが、ゴルフをしない人、ほかのスポーツをする人、あるいはビジ...

大江健三郎の「新しい文学のために」

大江健三郎「新しい文学のために」岩波新書、1988年発行 先日、88歳で大江健三郎がなくなった。1935年生まれ、2023年三月三日死去、1994年ノーベル賞授与、このニュースがテレビで流れた時には、なんとも思わなかったのだが、彼の本は読んでいないなと思ったことだけは覚えて...

開高健、ベトナム戦記

「ベトナム戦記」開高健、写真秋元啓一、解説日野敬三、朝日文庫、1990年発行、朝日新聞社 この本はカタロニア賛歌と同時に読み始めたものである。カタロニア賛歌も興味ある話が多く今回のウクライナ戦争への理解と憤りはさらに深まることになるが、逆にこの「ベトナム戦記」は今まで知らな...

スペイン内乱とウクライナ戦争の義勇兵

「カタロニア賛歌」ジョージ・オーウェル、高畠文夫、角川文庫、1975年発行 彼の「動物農場」は高校時代の英語のテキストだったので少し読んだことがあった。すごく面白くて英語の勉強にはなったと思った。特にむつかしい英語はほとんどなくて、高校生であれば簡単な辞書を片手にある程度読...

柳田國男民俗学への招き

谷川健一「柳田国男の民俗学」岩波新書、2001年6月発行 著者略歴 谷川健一 1921年7月生まれ2013年8月没92歳熊本県水俣生まれ東京帝国大学卒フランス文学専攻、30歳で平凡社勤務、1963年太陽創刊の初代編集長、その後は執筆活動、在野で一貫。柳田國男と折口信夫らの学...

「作品としての社会科学」今読んでも含蓄のある本だった。

「作品としての社会科学」内田義彦、同時代ライブラリー35、岩波書店、1992年発行(原著は1981年) 内田義彦という人、略歴 1913年生まれ、1989年没戦前の東京帝国大学を卒業して戦後は専修大学の教授でアダム・スミスとカール・マルクスの研究を主として、専門は経済学説史...

アフガンに死んだ中村哲という人を思う。

「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る―アフガンとの約束」 中村哲 聞き手 澤地久枝 岩波現代文庫(2021年9月15日発行、12月までに三刷) この本は10年前に岩波から出版された単行本だった。それが現代文庫に入ることになって一部加筆(あとがき関係)されて、中村医師が不慮...

折口信夫の「まれびと」という言葉を知っているだろうか?

NHKテキスト100分で名著、2022年10月、折口信夫 古代研究、上野誠著 折口信夫に入門できるだろうか 折口信夫の古代研究がこの薄い小冊子である程度理解できるのであれがこんなにありがたいことはないと思って手に取った。しかし、この本については思いのほか手間取った。...

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